鍼灸と言われるとどんなイメージが浮かびますか?
鍼はチクチクと痛そうで、お灸は熱いのを我慢するほど良いイメージですか?
もしそうだとしたらそのイメージは全く違います。
最近では、妊活目的の不妊専門鍼灸院がとても増えているため妊活で初めて鍼灸院に行ってみようと思っている人でも、安心して受けられますよ。
不妊専門鍼灸院では鍼灸だけでなくカウンセリングや食事指導を行ってくれるところもあります。
総合的な体づくりを一緒に行ってくれます。
夫や友達になかなか話すことのできない妊活の話を相談できる有効な場所です。
そんな身体的にも精神的にも心強い妊活のパートナーになってくれる。
妊活における鍼灸について、詳しくご紹介していきますね。
鍼灸にはどんな効果があるの?
鍼灸は古代中国で発明され日本へ伝わり発展した、物理療法のひとつです。
2千年をゆうに遡るほど長い歴史のあるものなのです。
針術(鍼術)とは、鋭利な金属を用いることで体表を刺激し、病気の好転をはかる技術のことを言います。
灸とは、燃焼物で体表を刺激し、病気の好転をはかる手段のことを言います。
その施術のほとんどが鍼灸院と呼ばれるところで行われますが、漢方内科に鍼灸院が併設しているところもあります。
髪の毛よりも細い針や、もぐさで作ったお灸でツボを刺激します。
そのツボの刺激により、血液の滞りを改善し、治療します。
不妊鍼灸院が増えているので探しやすい
現在は不妊治療専門の鍼灸院が増えていることから、妊活目的の方は「不妊鍼灸院」とか「妊活鍼灸院」でお探しすることをお勧めします。
探してみると、最近ではたくさんみかけるようになりました。
第2子不相談で子どもづれの場合は、第1子不妊の方と時間帯を分けて受け入れてくれるなどの、ナイーブな問題にも対応してくれるところもあります。
鍼灸の施術の流れ
①初回では必ずカウンセリングを行います。
治療の経過
生理周期
生理何日目
排卵日
性交した日
は把握していく方が良いですよ。
施術の際は、ブラジャーをはずして下着一枚になってタオルをかけるとか、専用の施術着に着替えて施術するパターンがあります。
②専用台の上にうつ伏せで寝ます。
③先生が入室し脈を触診し施術が始まります。
④うつ伏せのまま頭、首、背部、腰部を施術します。
⑤必要であれば仰向きになり施術します。
胸、太もも、お尻には触りません。
鍼はとても細く髪の毛より細い鍼があります。
さらに使い捨ての鍼を使いますので衛生的で安心です。
鍼灸の施術の刺激はやさしくとも効果はあります。
痛みや刺激が苦手な人は、遠慮なく伝えてくださいね。
お灸は、あたたかさを感じたら、すぐ体から離します。
それでも効果があります。
少しでも不安や痛み、熱さがあれば我慢しないで言ってくださいね。
妊活で鍼灸を受けることのメリットとデメリットとは?
メリット
①卵巣の血流を改善し、卵子の質をよくすることができる
卵巣の中にある卵胞は、ホルモンの刺激を受けながら成長していくのに100~120日かかります。
この卵胞の成長に必要なホルモンは、血液に乗って卵巣まで運ばれます。
細胞の材料の、栄養と活動に必要である酸素も一緒に運びます。
鍼灸による施術による効果で卵巣のへの血流が促されます。
卵巣への血流が改善することで卵巣の環境がよくなり、卵胞の健やかな成長を促すことにつながります。
②着床しやすい状態をつくり、妊娠を継続する身体づくりができる。
鍼灸には、施術後も、卵巣の血流を良くし続けるという力があります。
子宮内膜に受精卵がふんわりと潜り込み、妊娠に至るように、子宮内膜を暖かくするアプローチをしていきます。
③鍼灸の施術により自律神経を整えることができる。
私たちの身体はストレス反応で自立神経が乱れてしまいます。
すると、交換神経の過緊張が起こり血管をぎゅーっと締めつけます。
人間の身体には、生存に必要な場所に優先して血液が流れます。
末端の組織である卵巣は、最後に血流が届くので、置き去りになります。
全身の血流が悪くなると、子宮、卵巣への栄養、酸素、ホルモン不足筋肉の緊張、硬結により体温の低下が起こります。これが妊娠しにくい身体を作ってしまうのです。
また、妊娠したいという気持ちもストレスにつながります。
鍼灸の施術では、脳で感じるそういったストレスを落ち着かせリラックスにつなげ、自律神経を整えてくれます。
④鍼灸の施術には、即効性があり体調の改善を実感できる。
鍼灸の施術により、施術1回でも、身体の不調は改善されます。
例えば方のコリが改善されるとか、重い身体が軽くなったとか。
身体がほかほかになったといった感じです。
妊活での体質改善を目的にするなら、しばらくは1週間に1回位通うのが一般的です。
1度体質改善されてくると1ヶ月に1回位でよくなります。
⑤鍼灸院は現在増加しているので探しやすい。
とくに不妊治療専門鍼灸院は最近では増えているので、すぐに見つけることができると思います。
ホームページにも詳しく書いてありますが、行ってみて自分に合うところを探すことができます。
⑥お灸は自宅でもできます。
自宅でお灸をすることもできるので、頻回に通えない場合には自身にて体質改善を継続することができます。
一度施術に行って習ってきて、自宅で継続して行うのもいいですね。
煙がでないお灸やシールタイプのお灸など様々なタイプがあります。
生活様式に合わせて選ぶことが可能ですよ。
デメリット
①鍼とお灸にある悪いイメージ
痛い、熱いは必ずしも刺激が強い方が効果が強いわけではなく弱くても効果は充分ありますので安心してください。
刺激に弱い方は伝えて頂ければ大丈夫です。
②もぐさにアレルギーがあるとお灸は出来ない。
お灸はもぐさが原料になりますので、もぐさにアレルギーのある方は出来ません。
アレルギー体質の人は確認や注意が必要ですね。
③単価が高めで保険診療外の施術になること。
私が妊活の際に通院していたところは、施術料は7000円でしたが鍼灸に加えてリンパマッサージの施術がありました。施術中は、大きな遠赤外線温熱器で体を強A力に温めてくれました。
それが通常のコースに含まれていましたので単価は高めの設定でした。
しかし、施術を受けた帰りには体が軽くほかほかになり効果は絶大でしたので、必要経費とみなして通院していました。
鍼灸院によっては、施術のほかによもぎ蒸しやリンパマッサージなど、いろんな内容を行っているところもあります。
いろいろ受けてみて自分にあったところを探すことがおすすめですよ。
まとめ
妊活鍼灸のポイントがお分かりいただけましたか?
妊活における鍼灸のポイントは、不妊専門または妊活鍼灸とうたっている鍼灸院を探すこと。
鍼灸院では血流の改善により卵巣・子宮の状態を整え妊娠に導きます。
またカウンセリング的役割も果たしてくれます。
鍼灸を受けながらのんびり話をしたり、心地よい鍼の刺激やお灸の暖かさに身をゆだねましょう。
施術が終わる頃には、思わず軽くなった身体と自然と前向きになれた気持ちに気付くことと思います。
鍼灸は、あなたの良き妊活のパートナーになってくれます。
是非、あなたのお気に入りの鍼灸院を見つけてくださいね。
参考文献
経路・ツボの教科書 骨格入りでわかりやすい経路経穴図
監修:丘頭 明 学校法人後藤学園中医学研究所所長
お灸のすすめ 一回のお灸で必ずからだはかわっていく
池田 豊 お灸普及の会
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