ヤングケアラーって言葉知ってますか?辛い現実に衝撃を受けました。

エッセイ&コラム

ヤングケアラーってしってますか?
私は初めて聞きました。

今日の朝テレビでたまたま流れていた番組で取り上げられていた。
ざっくり言うと、18歳以下の親や祖父母の世話をしている子供たちのことのようです。

その子供たちはその世話に時間をとられる生活を強いられている。
その子供たちのことを指す言葉らしいのです。

ヤング、若い、ケアラー、世話をする人たち
ヤングケアラーか

この番組で取り上げられていたのは、高校生の男子で、母親、弟と3人暮らし。
両親が10年以上前に離婚し母親がいつからか詳細は不明だが、脳性麻痺を煩っているために母親の代わりに家事全般、弟の世話もしている。

国から給付される手当のみで生活しており、この男子の朝、昼ご飯は菓子パンなどで賄っている。
お金の節約のためと毎朝菓子パンを食べている姿が痛ましかった。

部活にはなかなか顔をだせず、勉強は家でほとんどできない。
など、もっと詳細な情報を知れば、絶句するような現実があるのかもしれない

この子たちに今後起こる問題は、このような状況で育つために、生活に必要になる充分な給与を得られる職業につける可能性が低くなり、自身も生活に困窮する状態となり国からの支援が必要な状況に追い込まれる事にあるという。

また、こどもたちが、自身の環境が当たり前のものと捉えていることが多く、ピックアップできない状態にあり問題が表出してこない。

潜在的にヤングケアラーがどれだけ存在するのか、把握できない状態にあると専門家は言う。

自身もヤングケアラーであった方が、同じくヤングケアラーと呼ばれる状態で育ったこども達を、支援する会社を運営して、元ヤングケアラーの方たちの悩み相談を引き受けたり、親の世話にあたっていて就労の条件が限られる子供たちの就労支援を行っていた。

苦しい思いをした人しか助けられない??
そんなことないはず。

それを知った人間も手を伸ばせるはず。
出生率低下、高齢化社会、人口減少の陰にこんな闇が隠れている。

そういえば夫も叔父を近くに住まわせ、夫がケアマネなどと連携して叔父の世話にあたっている。
世の中見渡せばこんなことはこれからもっと増えて行く。

看護師として働いている今も患者様の家族が子供ではない、孫世代が世話にあたっているケースに直面することはまれではない。

これはこれからの時代に課せられた重い問題のひとつだと思う。

私たち親世代ひとりひとりが、今の子供たちが過ごす社会をリアルに自分のものとして受け止め変えていく努力をしなければならない。

満足に社会活動を行うことができない、金銭的なことだけではない貧しいこどもをたくさん作ってしまうのではないか。

子供たちの未来に非常に強い危機感を感じるのは私だけだろうか。

我が子のかわいい寝顔。
この子がすこやかに生きられる社会が育っていくことを切に願う。

願うだけじゃない何かしよう未来の子供たちのために。
何か動かないと、また思った瞬間でした。

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